PCガジェットはいつでも安いAmazonで!

安いレンタルサーバーはどこ?【低料金な9社を比較】

目次

はじめに

今回はレンタルサーバーの比較です。情報は2025年4月4日のものとなります。

WordPressの運営で壁になるのは「料金」ではないでしょうか?

また「性能」も重要な要素です。「安くて使いにくい」ではガッカリだし損をすることになります。

やっぱり気になるのは安さと性能だよね

そこで今回はたくさんあるレンタルサーバーの中から料金が安く性能の良いものを紹介するという趣旨で記事を書いていきます。

使える」の部分は

  • ディスク容量がそれなりに多い
  • 転送量上限がそれなりに多い
  • サイト高速化のための機能が充実している
  • WAF対応

という四軸で評価しました。他にもこまごました部分で注意点がありますが、大きくこの四軸としました。

数あるレンタルサーバーの中から「安くて使える」ものを選んでご紹介します。

なお記事の2025年4月4日の記事リライトの時点で「高額のレンタルサーバー」の紹介は省略しました。本記事の趣旨は安さと性能なので高額のレンタルサーバーは別記事でご紹介する予定です。

WordPressに必要な料金

まずWordPressに必要な料金を確認しましょう。

WordPressに必要な料金には

  • レンタルサーバー代
  • ドメイン代

の二つあります。

WordPressでブログを公開するには独自ドメインを取得する必要があります。

そのための費用がドメイン代としてまずかかります。これは基本的に毎年更新費を払う必要があります。

もう一つが今回取り上げるレンタルサーバー代。毎月・毎年・3年分など色々な支払い方法があります。

レンタルサーバーは記事の本体を置いておいて、アクセスなどの処理をお願いするサービスです。今回はこのレンタルサーバー代が安く、かつちゃんと運営できるレンタルサーバーをご紹介するという内容です。

とりあえずWordPressをしたいならレンタルサーバーを選ばないといけないんだね

なおドメイン代に関してはこちらで詳細に比較しています。(独自ドメインはどこで取得するのがおすすめ?11社を解説【2023年】

評価軸

ディスク容量がそれなりに多い

ディクス容量は画像ファイルやテキストファイルをどのくらいアップロードできるか決めるPCの保存容量のようなものです。これがそれなりに多くないと掲載できる記事数が少なくなってしまいます。

具体的にどのくらいあればいいのか、という話ですが、私の感覚では50GBもあれば十分だと思います。

なんで50GBなの?

というのも、私はこのブログで108記事公開しています。それなりに画像(横幅1000px程度)を貼っていますが、これでも使っているディスク容量は181MBくらいです。1000記事書いても2GBに行くかどうか。記事一つの文字数は2000文字から4000文字くらい。

50GBあれば単純計算で20000記事くらい公開できます。

普通の使い方をすれば50GBあればほぼ容量不足で悩むことはないでしょう。

まあ超高画質画像を大量に掲載するようなサイトなら違ってくるでしょう。載せる画像の解像度にかなりの価値があるような、カメラマン系のブログなら容量は50GBを超えて、かなり多めにしておく必要はあります。

しかし普通のブログなら50GBくらいあれば十分です。

※その後こちらの記事にあるように(レンタルサーバーのディスク容量【最近は格安系で大容量化が進む】)、サイト高速化対策を施してキャッシュを有効にした関係で、記事一つのディスク容量は3.9MBとなりました。50GBだと単純計算で12821記事くらいに相当するので、やはり50GBあると十分でしょう。

転送量上限がそれなりに多い

これはサイトが育ってきてアクセス数が稼げるようになってから重要な要素です。

転送量というのは、サイトにアクセスがあったときにレンタルサーバーがサイト閲覧者に送る記事データの量です。

レンタルサーバーは有限の資源なので、あまりにも大量のアクセスがあるとさばききれなくなります。そこで各レンタルサーバーで転送量の合計に上限が設けられています。それが転送量上限です。

最近は多くのレンタルサーバーで転送量上限が無制限だったりします。

サイトが育ってから面倒なこと考えたくないという方は初めからこうしたレンタルサーバーにするのも一つの手です。

じゃあ安いレンタルサーバーはどのくらい転送量上限があればいいのか、ということが気になると思います。

無制限じゃなくて大丈夫なの?

無制限に越したことはありませんが、計算するとどのくらいなら大丈夫かというのがわかります

一概には言えませんが、私のサイトの状況から推測してみます。

現在のこのブログの22日間のPV数は約550PVです。

これでどのくらいの転送量があったかというと264MBくらいです。

このデータから1日のPVは25PVくらい。1日の転送量は12MBくらい

仮にひと月のPV数が10000PVまで成長するとします。

よく言われる初心者アフィリエイトサイトの最初の目標値だね

ブログで収益化を目指す場合、報酬額に対してのPV数の目安は次のようになります。

月の報酬額アフィリエイト
1万円1万PV
10万円30万PV
GMOペパボ株式会社, ブログ初心者のPV数の目安|伸ばすためにやるべきことや収益化のコツも解説, 2022年7月8日, 閲覧日2023年5月21日.※表の内容はサイトの情報を加工して掲載しています。

すると1日のPVは333PVくらい。

私の現状から推測すると、(333/25)×12MB=約160MB/日

もし仮に超人気のサイトに成長して月300000PVまで行ったと考えます。

すると160MB×30=4.8GB/日

つまり

5GB/日

くらいの転送量上限なら、超大型、超人気ブログに成長しても何とかさばけるということになります。

月30万PVって個人ブログでは大成功の部類だね

月換算なら

150GB/月

程度になるでしょう。

サイト高速化のための機能が充実している

Google検索の順位にはサイトの表示速度が関係しています。

読み込み速度これまでもランキング シグナルとして使用されていましたが、デスクトップ検索を対象としていました。そこで 2018 年 7 月より、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することになりました。

これを「Speed Update」と呼びますが、対象となるのは、ユーザーがかなり遅いと感じるようなページのみで、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません。そのページがどのような技術を使用して制作されたかに関係なく、すべてのページに同じ基準が適用されます。検索クエリのインテントは依然として非常に強力なランキング シグナルです。そのため、関連性の高い優れたコンテンツを含むページであれば、読み込み速度が遅くても上位に掲載される可能性があります。

Google検索セントラル, ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します, 2018-7-9, 閲覧日:2023-09-14.

上の引用のように、検索順位にサイトの読み込み速度が関係しています。引用には他に、対象となるのはかなり遅い場合のみとあるので、よほどの遅さでなければ気にする必要はないです。大事なのはコンテンツの中身であると上の引用でも述べられています。しかしサイト表示速度が速いに越したことはありません。

そこでサイト高速化のために機能が備わっているかどうかというのも評価の対象としました。主に次の指標を対象とします。

  • サーバ—ストレージはSSD
  • http/2あるいはhttp/3対応
  • webサーバーにNginx、またはLiteSpeed、あるいはApacheでモジュール版PHPかFastCGI

各項目に関してはこの記事の後半で解説していきます。解説すると長くなるのでまずは各レンタルサーバーの特徴を解説します。とりあえずこれらの項目がレンタルサーバーで有効ならば速いということを覚えておいてください。

格安サーバーで速度は出るのか?と考える方もいるかもしれませんが、過去に当ブログ(シルルスのコードおきば:リトルサーバー リトルプラン)を対象に様々な高速化対策を施したところ、Googleが提供するサイトスピードが測れるサイト「PageSpeed Insights」で、デスクトップ100点満点、モバイルで95点がとれました。無料WordPressテーマ「Cocoon」での結果です。詳しい高速化設定の内容はこちらをご覧ください(予算がなくてもアフィリエイトはできる!噂のリトルサーバーとは?

格安レンタルサーバーでもきちんと高速化のための機能が備わっているものならこのくらいの速度は出るので、あまりおびえなくてよいでしょう。

WAFを評価軸に入れておすすめ度を大きく入れ替えました

WAFというのは「Web Application Firewall」のことで、アプリケーションそのものの脆弱性まで対応可能なファイアウォールです。

あわせて読みたい
WAFが使えるレンタルサーバー 今回はレンタルサーバーの機能の一つであるWAF(Web Application Firewall)、ウェブアプリケーションファイアウォールについて解説していきます。 まずWAFそのものにつ...

以前の当記事ではWAFの有無は評価項目に入れていませんでした。しかしこの記事を初めて公開してから約2年。WAF搭載のレンタルサーバーでしか防げないサイバー攻撃もあるため「やはりWAFがないと厳しいだろう」という判断をしました。

基本的に「格安」のレンタルサーバーにはWAFがありません。そのため例えば「SQLインジェクション」とか「クロスサイトスクリプティング」などのWAFで対応するようなサイバー攻撃に弱いです。

サイト規模が小さいなら狙われる確率も低いのであまり関係ないかもしれませんが、月400PVくらいを過ぎてくると攻撃者に目をつけられ始める可能性が高く、WAFがないレンタルサーバーをおすすめするのもなんか違うだろうと考えました。

そこで「WAFを搭載して安い」をおすすめの上位にして、「WAFがなくて安い」というのはご紹介しますがおすすめはしないことにしました。

おすすめレンタルサーバー【WAF搭載】

月額は12か月払いを12で割って算出しています。

項目の「独自ドメイン」は何個の独自ドメインが利用できるかという個数です。

データベース」はデータベースの種類と個数のことで、WordPressのブログ一つにMySQLかMariaDBを一つ必要とします。一つのプランで複数のブログを扱いたいなら、基本的にブログの数分のデータベースが必要です。詳しくはこちらをご覧ください。(MySQLとWordPress【複数ブログを一つのサーバーで】

独自SSL」は独自ドメインをSSLにすることができるかという項目です。個人ブログなら無料のLet’s Encryptで問題ありません。詳しくはこちらもご覧ください。

あわせて読みたい
無料独自SSL対応のレンタルサーバー【SSLの基本から解説】 今回はSSLとは何なのか、また無料独自SSLが使えるレンタルサーバーを解説していきます。WordPressを始めようとしてレンタルサーバーを選んでいると「SSL」という単語に...

SSLを設定しないと「保護されていません」とブラウザに警告が出て、サイト閲覧者が離脱する確率が高まります。

Chrome で HTTPS によって暗号化されていないサイトに「保護されていません」と表示し、最終的にはすべての非暗号化サイトにこの警告を表示すると 発表(英語) したのは、およそ 2 年前のことです。

Google検索セントラル, Chrome のセキュリティにとって大きな一歩: HTTP ページに「保護されていません」と表示されるようになります, 2018-7-27, 閲覧日:2023-09-15.

コアサーバーV2

上場子会社9社の総合ネットグループであるGMOインターネットグループであるGMOデジロックが運営するレンタルサーバーです。

CORESERVER(コアサーバー)

高機能なのに安いV2プラン、安くて機能十分なV1プランをそろえているのが特徴です。

ただしWAFが使えるのはV2プランです。そのため今回はV1プランも紹介しますが、基本的におすすめするのはV2プランです。

料金は次のようになります。

プラン初期費用月額
V1 CORE-MINIなし264円
V1 CORE-Aなし528円
V1 CORE-Bなし1,056円
V1 CORE-Cなし3,300円
V2 CORE-X1,650円※528円
V2 CORE-Y1,650円※858円
V2 CORE-Z1,650円※2,178円
※ドメイン同時申し込みで初期費用無料(プラン一覧

V1 CORE-MINIプランの充実度が高いです。ディスク容量200GBで転送量上限は無制限、データベースもMariaDBが10個付きます。リトルサーバーのリトルプランより価格、性能ともに充実している印象です。

V2 CORE-XプランはWebサーバーに高速なLiteSpeedを使用していて、ストレージも高速なNVMe SSD。それでいて料金が528円。このレベルのレンタルサーバーだとXserverクラスの「高くてすごく使える」系のスペックに入ってきます。それらの料金と比較しても安いです。

またV2プランはバリュードメインのドメインが一つ無料になる点もポイントです。

また「.jp」ドメインも無料対象となっています。「.jp」は結構高額なドメインなのでこれは嬉しいですね。

無料で取得するドメインの種類によってはかなり見かけのサーバー代をお得にすることができます。それでいてV2プランはサーバースペックが高く、V2プラン内で上位プランへプラン変更も可能です。

しかもV2プランはWAFが搭載されています。ドメイン無料を利用した場合、ここまで安くて機能が充実したレンタルサーバーは他にほとんどなく、最高クラスのコスパとなります。(WAFが使えるレンタルサーバー

一番下のCORE-XプランでもVCPU3つ、メモリ6GBです。VCPU1つ、メモリ2GBで月50万PV相当なので、CORE-Xでも個人ブログでは十分でしょう。つまり月50万PVのサイトが3つでもなんとか耐えられる計算です(突然の負荷増大なども考えられるので実際は月20万PVを3つくらいにしておいたほうがいいでしょう)。

性能一覧は次のようになります。まずはV1プラン。

プランV1 CORE-MINIV1 CORE-AV1 CORE-BV1 CORE-C
ディスク容量200GB400GB600GB1,200GB
ストレージタイプSSDSSDSSDSSD
転送量上限無制限無制限無制限無制限
独自ドメイン50無制限無制限無制限
データベースMariaDB 10個無制限無制限無制限
http/2
無料独自SSL Let’s Encrypt
バックアップ自動15日自動15日自動15日自動15日
FastCGI
WebサーバーApacheApacheApacheApache
サポートチャット、メールチャット、メールチャット、メール、電話チャット、メール、電話

続いてV2プラン。

プランV2 CORE-XV2 CORE-YV2 CORE-Z
WAF
IDS・IPS
ドメイン永久無料1つ1つ1つ
月額528円858円2,178円
V-CPU3612
メモリ6GB9GB12GB
ディスク容量500GB700GB1000GB
ストレージタイプNVMe SSDNVMe SSDNVMe SSD
転送量上限無制限無制限無制限
独自ドメイン無制限無制限無制限
データベースMariaDB 無制限MariaDB 無制限MariaDB 無制限
http/2, http/3
無料独自SSL○※2○※2○※2
バックアップ自動3日自動15日自動15日
WebサーバーLiteSpeedLiteSpeedLiteSpeed
サポートチャット、メールチャット、メールチャット、メール、電話
※2 対象ドメイン名が64文字を超える場合、無料SSLは使用できない(無料SSLの新規設定)。

スターレンタルサーバー

スターレンタルサーバー

スターレンタルサーバーはレンタルサーバー界の大手Xserver系列の安さと性能を追求したレンタルサーバーです。

これまではWAFが使えずに格安の部類で勝負していましたが、最近WAF対応になり、それでいて安いので、かなりコスパが良いレンタルサーバーに変化しています。

転送量上限は特にありませんが、コレを超えると転送量制限に引っかる可能性があるという目安は存在します。500GB/日を考えてみると、1PVで4MB程度転送すると仮定して、12万5000PV/日程度となります。月換算で375万PV程度さばけます。そんな超人気サイトを作ってみたいですね。

またライトプランは自動バックアップは付きません。バックアップは個人でこまめにとっておく必要があります。

プランライトスタンダード
WAF
月額418円990円
ディスク容量350GB700GB
ストレージタイプNVMe SSDNVMe SSD
転送量目安500GB/日700GB/日
独自ドメイン200個無制限
データベース50個無制限
http/2
無料独自SSL
バックアップなし14日分
WebサーバーNginxNginx
.htaccess
PHPFastCGI+OPcacheFastCGI+OPcache
サポートメールメール

さくらのレンタルサーバ

さくらのレンタルサーバ スタンダード

さくらのレンタルサーバは上場企業のさくらインターネットが運営するレンタルサーバーです。

スタンダードプランがおすすめ。

WAF対応・データベース数は50個です。

プランライトスタンダード
WAF
月額165円550円
ディスク容量100GB300GB
ストレージタイプSSDSSD
転送量上限無制限無制限
独自ドメイン20個200個
データベースなしMySQL 50個
http/2
無料独自SSL Let’s Encrypt
バックアップなし8日※
WebサーバーApacheApache
リバースプロキシNginxNginx
.htaccess
モジュール版PHP×
サポートチャット、メール、電話(コールバック予約)チャット、メール、電話(コールバック予約)
※バックアップ&ステージング機能を利用する

さくらのレンタルサーバに関しては以下もご覧ください。

あわせて読みたい
さくらのレンタルサーバのスタンダードプランが向いている人は? 今回はさくらのレンタルサーバのスタンダードプランがおすすめな人はどんな人なのかという内容で解説します。 さくらのレンタルサーバのプラン内容 さくらのレンタルサ...

ロリポップ!

上場子会社9社の総合ネットグループであるGMOインターネットグループの一員のGMOペパボが運営するレンタルサーバーです。GMOペパボは2001年からサービスを開始している老舗です。

ロリポップ!

料金は次のようになります。もちろんWAF対応です。

プラン初期費用月額
エコノミーなし198円
ライトなし495円
スタンダードなし847円
ハイスピードなし990円
エンタープライズなし2,365円

エコノミープランはデータベースが使えないのでWordPressを使いたいならライトプラン以上を契約することになります。

ライトプランはさくらのレンタルサーバと競合している印象です。サーバースペックも高いです。

ハイスピードプランはエックスサーバー 【ABLENETレンタルサーバー】 など「高くてすごく使える」系と競合してきます。

 

ハイスピードプラン以上はWebサーバーにLiteSpeedを採用しかなりの高速化が可能です。またライトプラン・スタンダードプランはApacheとNginxですが、モジュール版PHPが使え高速化対策がなされています。

個人のワードプレス利用に対してライトプランとスタンダードプランをそろえ、上位プランへの変更も可能なのでサイトが育ってきたり、複数のブログを一つのプランで運営したくなっても柔軟に対応可能です。また下位プランへの変更にも対応できるという点もポイント。(ただしドメイン無料などを利用していると不可。詳しくはこちら:本契約中(入金後)のプラン変更はどうしたらいいですか

プランエコノミーライトスタンダードハイスピードエンタープライズ
ディスク容量120GB350GB450GB700GB1.2TB
ストレージタイプSSDSSDSSDSSDSSD
転送量上限無制限無制限無制限無制限無制限
独自ドメイン50個200個300個無制限無制限
データベースなしMySQL 50個MySQL 100個無制限無制限
http/2
無料独自SSL
バックアップ有料7回分有料7回分有料7回分有料7回分 or 自動・回数不明※無料7回分 or 自動・回数不明※
WebサーバーApache+NginxApache+NginxApache+NginxNginx+LiteSpeedNginx+LiteSpeed
モジュール版PHP×
サポートチャット、メールチャット、メールチャット、メール、電話チャット、メール、電話チャット、メール、電話
※自動バックアップの回数に関する情報は見つかりませんでした。

ラッコサーバー

ラッコサーバーはラッコ株式会社が運営するレンタルサーバーです。ラッコ株式会社は2015年設立の比較的新しい会社となります。

ラッコサーバー

ラッコ株式会社のサービスで有名なのは「ラッコキーワード」というサービスですね。Googleの検索キーワードの関連ワードを検索できるサービスで、SEOを行うときにどの関連キーワードが狙えそうか検索できます。最近はラッコキーワードの有料プランで検索したキーワードの検索ボリュームまでわかるようになり、かなり使いやすいサービスになっています。

サーバー料金は次のようになります。

プラン初期費用月額
RK1なし440円
RK2なし990円
RK3なし1,980円

ラッコサーバーは一番下のRK1プランでもWebサーバーに高速なLiteSpeedが使われています。転送量上限も6TB/月と大容量です。

一番下のRK1プランではMariaDBが無制限に使えるのですが、使えるドメインが一つ限定になっており、複数の独自ドメインのサイトを運営できません。複数ブログを運営したいならRK2プランに変更する必要があります。

ブログ一つならRK1、複数ブログならRK2くらいが個人のブログ運営では利用する層になるかと思います。

ブログ一つならコアサーバーV2の方がLiteSpeedを使っているサーバーとしてはお得です。コアサーバーではドメイン無料を利用してサーバー代が見かけ上お得になります。ラッコ株式会社のサービスにラッコドメインというドメイン取得サービスがあるのですが、これとセットでドメイン無料にはなりません。コアサーバーでドメイン無料にならないマニアックなドメインをどこかで取得してそれをラッコサーバーで使うときはお得になります。

とはいえラッコ株式会社が運営する「ラッコドメイン」とセットでWordPress構築をかなり簡単に実行できる「かんたんブログスタート」という機能があり、ドメインとサーバーの設定が非常に簡単というのは強みです。

以前よりRK2・RK3プランが安くなりました。

  • RK2:1,210円→990円
  • RK3:2,420円→1,980円

RK2プランが値下げされたことでXserverやConoHa WINGなどの高くてすごく使える系のレンタルサーバーの領域でお得感が増えました。

またラッコサーバーの真価はレンタルサーバーの引っ越しのときです。

現状LiteSpeedが使えてWAFまで使えるレンタルサーバーの中ではコスパと利便性のバランスが良いです(RK1プランの場合)。WAFに関してはこちらをご覧ください。(WAFが使えるレンタルサーバー

コアサーバーV2をお得に使うにはドメインを移管する必要があるのですが、これが非常に面倒です。どうせならドメイン移管はせずにそのままにして、レンタルサーバ—だけ変えたくなります。そういうときにラッコサーバーは最高のコスパになります。

公式サイトによるとVCPU1個でメモリ2GBでもLiteSpeedのサーバーなら月50万PVくらいまで大丈夫なようなのでブログが一つだけならRK1プランにしておけば超人気ブログになっても十分耐えられます。

「かんたんWordPress移行」という機能もついていて、ドメイン名とWordPressのログイン情報だけで簡単にWordPressの移行ができます。しかもこの機能は無料です。こうした機能はコアサーバーにはなく、引っ越すときはデータベース情報の更新やファイルの移動も自分でしなければならず、ドメイン無料にするためにドメインの移管も必要になり泣きたくなります。その点ラッコサーバーは非常に簡単に移行ができます。この機能で失敗するときは有料で1サイト16,500円でサーバー移転代行が頼めます。(プラン別機能一覧

なおWAFは「Imunify360」という製品が使われています。コアサーバーV2などで導入されている高機能製品です。

サーバー機能は以下となります。

プランRK1RK2RK3
ディスク容量100GB400GB600GB
ストレージタイプSSDSSDSSD
転送量上限6TB/月24TB/月36TB/月
VCPU1610
メモリ2GB8GB18GB
独自ドメイン1個無制限無制限
データベースMariaDB 無制限MariaDB 無制限MariaDB 無制限
http/3
無料独自SSL
バックアップ自動30日自動30日自動30日
WebサーバーLiteSpeedLiteSpeedLiteSpeed
サポート専用フォーム専用フォーム専用フォーム

WAF非搭載だが安いレンタルサーバー

リトルサーバー

リトルサーバー

リトルサーバーはコストと性能のバランスが良いレンタルサーバーです。

料金は次のようになります。初期費用が別途1012円(税込)かかります。

プラン月額(更新)
ミニ165円
ワード215円
リトル275円
ビッグ473円

プランは4つです。一番おススメなのがリトルプラン。ディスク容量60GBで、MySQLが10個付きます。つまり10個のWordPressがインストールできるということです。ブログが一つのプランで10個運営できてしまいます。それでいて更新費の月額は275円。

もちろん一番安いミニプランでも普通にWordPressが使えますし、個人のブログにおすすめ。転送量も十分です。ミニプランやワードプランでもディスク容量20GB以上なので、5000記事くらい書けます。WorsPressが使える最低料金が低いというのもポイントです。

一通り必要な機能がそろっていて、価格が低いというのが特徴です。

サーバー冗長化対策にRAID5と6を採用している点もポイント。多くのレンタルサーバーがサーバーストレージを多く必要とするRAID10を採用している中、コストを削ってそれを消費者に還元している姿が見て取れます。RAIDに関してはこちらの記事もご覧ください。(RAIDとは【レンタルサーバー構成比較】

またバックアップが無料で7日付くのもポイント。サイトをいじって戻せなくなっても、リトルサーバーに問い合わせることで元に戻すことができます。

全プランにおいて7日分のバックアップを外部の専用サーバーに自動取得しております。

〔……〕

バックアップデータからの復元は、お客様がご自身で行っていただきますが、ご自身での復元が難しい場合にはサポートで代行(無料)する事も可能でございます。

リトルサーバー, Q.バックアップの復元について教えてください, 閲覧日:2023-09-15.

WebサーバーにはApacheが使用されている模様です。ここがやや独特な点です。

NginxやLiteSpeedの方が高速、高負荷対応といわれているので、超大規模な企業サイトでは力不足かもしれません。ただし転送量上限が最低でも30GB/日となっているので、このくらいの負荷には耐えられる設計だと思われます。

またApache系のサーバーはモジュール版PHPという仕組みを使ってレスポンスを高速にできます。モジュール版PHPはリトルプラン以上で使用することができます。

プラン変更も上位プランへの変更が可能です。ミニプランやワードプランで小さく始めて、サイトが育ってきたらリトルプランなどに変更することができます。

性能一覧は次のようになります。

プランミニワードリトルビッグ
ディスク容量20GB30GB60GB120GB
ストレージタイプSSDSSDSSDSSD
転送量上限30GB/日45GB/日90GB/日180GB/日
独自ドメイン無制限無制限無制限無制限
データベースMariaDB 3個MariaDB 5個MariaDB 10個MariaDB 50個
http/2×
無料独自SSL Let’s Encrypt
バックアップ自動7日自動7日自動7日自動7日
モジュール版PHP××
WebサーバーApache※Apache※Apache※Apache※
サポートメールメールメールメール
Q.SSL対応サイトを運用したいのですが?より推測

XREA

コアサーバー同様、上場子会社9社の総合ネットグループであるGMOインターネットグループであるGMOデジロックが運営するレンタルサーバーです。

XREA

料金は次のようになります。今回の記事では個人のブログ開設を対象にしているので「Mail & Backup」プランは対象から外しました。

プラン初期費用月額
XREA Freeなしなし
XREA Plusなし251円

特徴は無料のプランが存在することです。ただし無料のFreeプランは広告が表示されます。普通にアフィリエイトがしたいなら有料版のPlusプランにしましょう。無料プランは以前はディスク容量が最大3GB、転送量上限も1GB/日とかなり限定的なスペックでしたが、最近強化されて、ディスク容量10GB、転送量上限5GB/日となりました。正直広告を気にしないなら無料プランでも十分かもしれません。本当に予算が無いなら無料プランにして、Cocoonなどの無料テーマを使えば相当コストを抑えることができます。

ただし驚くべきは有料プランのPlusプランのスペックの充実度。転送量上限は無制限でディスク容量は200GBとかなりのスペック。Plusプランならデータベースが10個使えるので複数ブログも運営できます。どうもインターネット上の情報が少ないようで、古い情報(2017年)である転送量上限が64GB/日という情報のままなサイトが多い印象です。2023年9月16日の情報では転送量上限無制限にパワーアップしています。(古い情報:リニューアルにおけるサーバーシステムの増強と移行について)(新しい情報:プラン・料金一覧

サイト高速化のための機能もそろっています。それでいて料金の月額は251円とかなり安いです。マイナーなサーバーのようでインターネット上に情報が少ない点、プランが実質一つなので、融通が利きにくい点が若干デメリットです。

プランFreePlus
ディスク容量最大10GB200GB
ストレージタイプSSDSSD
転送量上限5GB/月無制限
独自ドメイン20個64個
データベースMariaDB 5個MariaDB 10個
http/2○※1○※1
無料独自SSL○※2○※2
バックアップ自動15日自動15日
WebサーバーApacheApache
FastCGI
サポートチャット、メールチャット、メール
※1 サーバー機能一覧では言及はないものの、こちらの記事から推察(無料SSL ご利用開始のお知らせ)。※2 SSL証明書の種類はサイトで言及無しでした。また対象ドメイン名が64文字を超える場合、無料SSLが使えません(無料SSLの新規設定)。

バリューサーバー

バリューサーバーまるっとプラン

コアサーバー、XREA同様GMOインターネットグループであるGMOデジロックが運営するレンタルサーバーです。

GMOデジロックではバリューサーバーのほかに、コアサーバー、XREAなどのレンタルサーバーを扱っています。その中でも機能と価格のバランスが良いのがバリューサーバーです。

料金は次のようになります。まるっとプランはドメインとサーバー代がセットになったプランです。このプランの月額は1年のサーバー代の部分だけをを12で割って算出しています。まるっとプランはこのほかにドメイン代を支払う必要があります。

プラン初期費用月額
まるっとなし※1356円※1
エコ1,100円221円
スタンダード2,200円440円
ビジネス3,300円2,112円
※1ただしドメイン代とサーバー代の合計4270円とします(「.com」の場合)

SSD採用で転送量上限もエコプランなら150GB/月を満たすので、一通り機能はそろっています

おススメするのはエコプランです。ドメインの管理が不要です。まさしく「まるっと」対応しています。

以前はエコプランのディスク容量が50GBだったのですが、最近増強されて200GBになりました。スターサーバーのライトプランを意識しているように見えます。またバックアップが15日分自動でつくのもポイント。

ただし転送量上限に関しては増強予定とのことです。(サーバーシステムの増強と移行について

転送量上限が増強されればかなり高機能のレンタルサーバーに変貌する可能性がありますので、今後に注目したいですね。

プランまるっとエコスタンダードビジネス
ディスク容量25GB200GB400GB800GB
ストレージタイプSSDSSDSSDSSD
転送量上限150GB/月150GB/月300GB/月1500GB/月
独自ドメイン5個25個無制限無制限
データベースMariaDB 1個MariaDB 1個MariaDB 無制限MariaDB 無制限
http/2
無料独自SSL ※
バックアップ自動15日自動15日自動15日自動15日
WebサーバーApacheApacheApacheApache
FastCGI
サポートメールメールメールメール・電話
※SSL証明書の種類はサイトで言及無しでした。

クイッカプラス

株式会社エムフロが運営するレンタルサーバーです。会社設立は2004年です。

クイッカプラス

料金は次のようになります。プレミアム/専用プランもありますが、個人のブログ運営では利用する機会がほぼないだろうと考え対象から外しました。

プラン初期費用月額
エントリーなし198円
ライトなし495円
スタンダードなし792円

Webサーバーに高速なNginxを採用し、http/2も利用可能です。ただしサーバースペックが不明な点が多いです。

ストレージにSSDを使っているか、転送量上限はどのくらいかという情報が公開されていません。

料金も最も安いエントリープランはディスク容量が5GBとかなり少なめです。その上のライトプランになるとディスク容量が10GBになりますが、価格は495円となり、さくらのレンタルサーバやロリポップ!くらいの料金となります。サーバースペックだけを見ると、Nginxを使っている点は先進的ではありますが、そのほかの点では他のレンタルサーバーに軍配が上がる感じです。

プランエントリーライトスタンダード
ディスク容量5GB10GB20GB
ストレージタイプ不明不明不明
転送量上限不明不明不明
独自ドメイン1個5個10個
データベースMySQL 1個MySQL 5個MySQL 10個
http/2
無料独自SSL Let’s Encrypt
バックアップなしなしなし
WebサーバーNginxNginxNginx
サポートメールメールメール

高速化関連用語解説

記事前半で高速化対策として挙げた項目を解説していきます。

ストレージはSSDが高速

一昔前のサーバーストレージ(ブログやホームページのデータ本体を置いておく場所)はHDDでした。その後SSDが主流になり、今ではほとんどのレンタルサーバーでストレージはSSDになりました。

SSDの方がHDDより高速と言われています。

HDDは読み書き時にヘッドが移動する時間(シークタイム)が発生しますが、SSDは物理的な移動時間なく読み書きできるため高速処理が可能です。

バッファロー, 【かんたん解説】SSDとは?HDDとの違いは?, 閲覧日2023-09-19.

SDDにも種類があり、SATAタイプよりNVMeタイプの方が高速と言われています。

NVMeを使用したSSDは、通常のSSDと比較して高速でかつ小型であると言う点が特長です。

ドスパラ, NVMeについて、SSDを選ぶ際に必要な用語「M.2」や「PCIe」や「AHCI」などもあわせてご紹介, 閲覧日2023-09-19.

まとめると次のようになります。

HDDSSDNVMe SSD
遅い速い凄く速い

レンタルサーバーはサイト閲覧者からアクセスがあったとき、ストレージからデータを読み込んで閲覧者に返送するため、読み込み時間が短ければページ表示速度が向上することになります。

http/2あるいはhttp/3対応

http/2というのはサイトがSSL対応のときに、ウェブページの通信処理を効率的に行うことでページ表示速度を向上させる仕組みです。SSLについてはこちらもご覧ください。

あわせて読みたい
無料独自SSL対応のレンタルサーバー【SSLの基本から解説】 今回はSSLとは何なのか、また無料独自SSLが使えるレンタルサーバーを解説していきます。WordPressを始めようとしてレンタルサーバーを選んでいると「SSL」という単語に...

そのため複数のリクエスト/レスポンスを同時並行的に処理でき、レスポンスを返すための処理に時間がかかるようなケースでも、その間に別のリクエスト/レスポンスを処理することが可能となった。

さくらインターネット, 普及が進む「HTTP/2」の仕組みとメリットとは, 閲覧日2023-09-19.

HTTP/2を利用することで大きなデメリットはありませんが、前提としてHTTPS通信が必須となりますので、サイトをhttps化していない場合はSSL証明書を導入する必要があります。

さくらインターネット, 「HTTP/2」とは?あなたのサイトを高速化する次世代プロトコルに迫る, 閲覧日2023-09-19.

http/3というのは、http/2よりさらに通信を効率化し、通信速度を向上させられると言われている通信方式です。

〔……〕「HTTP/3」はSSL/TLSの利用が前提となっているため、SSLサーバー証明書(以下、SSL証明書)とは切っても切れない関係なのです。

〔……〕

HTTP/3では、HTTP/2よりも通信効率が上がりWebサイトの表示速度が速くなると言われています。

〔……〕

現在(2020年1月)、HTTP/3が利用できるWebサーバーは、大手のものではLiteSpeedの有料版しかありません。NginxやApacheには対応していないことも注意が必要です。

さくらインターネット, Webサイトの表示速度をさらに高速化!「HTTP/3」とは?, 閲覧日:2023-09-19.

ここまでの情報を整理すると

  • http/2, http/3というのはSSLを前提とした通信である
  • http/2, http/3は通信効率を向上させてサイトの読み込み速度を上げる
  • http/2よりhttp/3の方がより高速になる可能性がある
  • http/3のWebサーバーはLiteSpeedが前提である

レンタルサーバーはhttp/3よりhttp/2対応のものが多いです。http/3が有料のLiteSpeedでしか使えないため(LiteSpeedにはオープンソース版と商用版があるが、機能を余すことなく使いたいなら商用版が必要)、オープンソースで費用を安く運用できるApacheやNginxでhttp/2を運用するというのが、今のところコストと性能のバランスがとれる”解”なのかもしれませんね。推測ですが、LiteSpeedだけが今後http/3を扱うことができる唯一のWebサーバーになるとは考えにくく、今後http/3対応の安く運用できる何らかのオープンソースのWebサーバーが登場するのを、各レンタルサーバー会社が待っている状態なのかもしれません。

webサーバーにNginx、またはLiteSpeed、あるいはApacheでモジュール版PHPかFastCGI

webサーバーには代表的な次の3つが存在します。

  • Apache
  • Nginx
  • LiteSpeed

上のリストは速度の昇順に並んでいます。Apacheが遅め、LiteSpeedが高速と言われています。

webサーバーとはサイト閲覧者がウェブページを表示しようとしたとき、サーバー上のサイトの情報を読み込んで閲覧者にデータを返すような役割をするソフトウェアのことです。

Webサーバーは、テキスト、画像、動画、アプリケーションデータなど、Webサイトのコンテンツを保存し、要求したクライアントに配信します。

NGINX, Webサーバーとは?, 閲覧日2023-09-19.

ApacheとNginxはオープンソースソフトウェアで、ソースコードが無償公開されていて、比較的安く運用できます。

NginxはC10K問題を解決するために開発されました。

イゴール・シソーエフ(Igor Sysoev)は当初、C10K問題を解決するためにNGINXを開発しました。「C10K」とは、1999年に作られた用語であり、大量(10K)の同時接続(C)の処理が既存Webサーバでは難しいことを意味します。

NGINX, NGINXとは?, 閲覧日:2023-09-19.

この性質からNginxは高速に大量のアクセスをさばけるという性能を持ち、Apacheのシェアを奪いつつあります。

Webサーバーシェア
Nginx34.2%
Apache31.1%
Cloudflare Server21.0%
LiteSpeed12.5%
W3Techs, Historical trends in the usage statistics of web servers (Q-Success), 2023-09-18, 閲覧日:2023-09-19.

LiteSpeedはNginxよりさらに高速と言われています。

ServerRequests / SecMB / Sec
LiteSpeed69618.5270.38
Nginx6025.324.5
Apache826.53.08
LITESPEED, HTTP/2 Test Results, LiteSpeed WordPress is up to 12X Faster!, 閲覧日2023-09-19.

これはLiteSpeedとNginx、ApacheのWordPressロード時の処理速度の比較結果です。Requests / Secが一秒あたりに処理できたリクエスト数、MB / Secがやり取りできたデータ量だと思われます。

この結果を見るとLiteSpeedがかなり高速だと考えられますね。ただしこれまで述べてきたように、LiteSpeedにはオープンソース版と有料の商用版が存在し、機能を余すことなく使いたければ商用版を使う必要があります。レンタルサーバーの運用コストとしてはコストアップにつながるので、各レンタルサーバーで採用するかどうか判断が分かれている印象です。

またApacheではモジュール版PHPとFastCGIというものが使えます。

モジュール版PHPは、簡単に言うと、メモリをたくさん使うけれども、実行速度がとても速くなるというものです。

さくらインターネット, さくらのレンタルサーバでWordPressサイトを高速に動かす方法。モジュール版PHPって何!?, 閲覧日2023-09-19.

「FastCGI」とは、プロセス初回実行時に該当プロセスを一定時間サーバー内に保持することで、次回以降、実行時の「プロセスの起動/終了」を省略し、 高速化や、プロセスの起動/終了に伴うCPUへの負荷を軽減することで、速度面で優れるとされるモジュール版PHPと同等の処理能力を持つ動作方式です。

Xserver, FastCGIについて, 閲覧日:2023-09-19.

CGIとはWebサーバ上でプログラムを実行する仕組みのことです。レンタルサーバーのスペック表でFastCGIとあったら、基本的にPHPをFastCGIという仕組みで処理するということです。

モジュール版、FastCGIともに、Webサーバーを動かすために、サーバー上で動くPHPというプログラミング言語を高速に実行するための仕組みです。

これらがレンタルサーバーで有効ならサイトの高速表示が可能になります。基本的にApacheで使う仕組みです。またNginxでは基本的にモジュール版ではなく、FastCGIが利用可能です。

まとめ

今回は「安くて使える」レンタルサーバーを比較してみるという趣旨で各レンタルサーバーを網羅的に紹介しました。

レンタルサーバーを選ぶということは自分がアフィリエイトで稼ぐため、自分の知識や経験を世に広めるための第一歩です。その判断材料の中に「コスパ」の視点を組み入れるために、今回の記事がお役に立てば幸いです。

コスパの視点で解説したよ。ブログ開設頑張ろう!

目次