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今回はマウスコンピューターのUSB type-cコネクタでUSB Power Delivery(USB PD)を利用するときの注意に関する話題です。
そもそもUSB PD(USB Power Delivery)とは
USB PDという話題を聞いたことがあるかもしれません。USBには規格が存在することはご存知だと思います。
普通のUSBメモリはtype-Aと呼ばれているコネクタを使います。
それに対してtype-cというコネクタが最近は主流になってきました。
type-cコネクタのほうが新しいです。
type-cはコネクタが小さくなっただけではなく、性能もtype-Aより向上しています。特に今回の話題に関する電力周りの性能は以下のようになっています。
- type-A:最大7.5W
- type-c:最大100W(最近は240W対応のものもある)
ケーブルに流せる電気が格段に増えています。
これによってノートパソコンなどのスマホ以上に電気を消費する機器に充電できるようになりました。
この大電力でスマホやパソコンに充電・給電できる仕組みがUSB PD(USB Power Delivery)となります。
なおノートパソコンで話題にのぼることの多いUSB PDですがスマホやタブレットでも対応機種が存在し、大電力で充電できるので急速充電が可能となっています。
USB PDには対応機器が必要
ノートパソコンにUSB PDでモバイルバッテリーから給電できれば外出時のノートパソコンの稼働時間が伸びます。
モバイルバッテリーがノートパソコンとスマホを充電できるようになり、さらに便利になりますね。
しかしながらUSB PDはこの機能に対応したモバイルバッテリーでないと使えません。
充電するノートパソコン、充電ケーブル、モバイルバッテリーのすべてがUSB PDに対応している必要があります。
試しに古いtype-Aのみの出力しかないモバイルバッテリーにtype-A→type-c変換ケーブルでUSB PD対応のノートパソコン(mouse X4-R5)に給電してみましたが充電できませんでした。
そこでポータブル電源で出力100Wのtype-c出力から給電してみたところ充電できました。
まずノートパソコンの電源オフの時に充電したところ充電可能でした。
次が電源オンのとき。
パソコン側で充電している旨の表示がされました。
マウスコンピューターではUSB PD対応コネクタが複雑な場合あり
今回は私がメインでノートパソコンを調達しているマウスコンピューターのUSB PDについて書いて行きます。
マウスコンピューターのノートパソコンでUSB PD対応となっている機種では複数のtype-cコネクタのうち、パソコンがオンのときだけUSB PDが利用可なコネクタ、電源オフ時も可のtype-cコネクタが存在します。
シャットダウン時は、左側面に配置されている 「 USB 3.1ポート ( Type-C )」 は、
「 USB Power Delivery ( 以下 : USB PD )」 による充電が行えない 仕様 です。
※ PC起動時やスリープ中の場合は、USB PD による充電が行えます。〔……〕
シャットダウン時も充電を行いたい場合は、右側面の 「 Thunderbolt 4ポート ( Type-C )」 に USB PD機器を接続してください。
マウスコンピューター, FAQアーカイブページ
なぜこんな仕様になっているかですが、推測してみるとおそらく次のような用途を想定していると考えられます。
USB type-cは画面出力もできます。モニターがtype-c入力に対応している必要があるのですが、USBケーブルでHDMIケーブルと同じことができます。
そしてマウスコンピューターの上のUSB PD対応type-cコネクタは2つあります。
つまり片方を画面出力に、もう片方をUSB PDに使えますよね。
そして電源オフのときは右側のコネクタを使えばよいのです。電源オフのときはモニター出力はないのでこの状態でUSB PDを使うならコネクターは一つで足りるわけです。
こういう用途を想定してPD対応コネクタが2つあると思われます。
これならHDMI端子とノートパソコンのモニター、さらにtype-cコネクターで三画面出力も簡単にできます。
この用途を想定しているのではないかと考えられますね。
Thunderbolt 4ポート ( Type-C )とは
Thunderbolt 4ポート ( Type-C )という名前が出てきました。
Thunderbolt 4ポート ( Type-C )はtype-cコネクタの一種です。情報の伝送速度に優れています。また他のtype-c規格と相互換性があります。
おそらくUSB PD対応のtype-cのケーブルなら100W以上対応のものならどれでもほぼ動くと思われますが、動かない場合や新規にケーブルを調達するときはThunderbolt 4対応のtype-cケーブルを調達したほうが安心です。規格の階層の最上位規格なのでそれ以外の規格はすべて下位となり、下位互換があるのでこれ一本で他のtype-c規格の機器と接続できます。
後述するようにパソコン側のUSB PD機能が65W以上の入力しか受け受けない仕様の場合もあるので、ケーブルは100W対応のもののほうがよいでしょう。30W対応のtype-cケーブルだったりすると最悪ケーブルの問題でUSB PDが使えません。
またUSB PD対応のモバイルバッテリーならThunderbolt 4に下位互換があるのでThunderbolt 4対応のものでなくてよいでしょう。
つまりThunderbolt 4コネクタにThunderbolt 4未対応のUSB PD対応のモバイルバッテリーをつなげてよいということです。
以上よりThunderbolt 4コネクタにはUSB PD対応のモバイルバッテリーとUSB PD対応のtype-cケーブルで充電できるので、マウスコンピューターのパソコンがオフのときも充電可能です。
ただし後述するようにマウスコンピューターのUSB PDの場合65W以上の給電能力がないと充電できないので、モバイルバッテリーは大出力が要求されるので注意が必要です。
まとめるとマウスコンピューターのUSB PD対応機種を購入したのに電源オフでUSB PDで充電されないというときは落ち着いて全てのtype-cコネクタを試してみましょう。またケーブルとモバイルバッテリーが65W以上に対応しているかも確認してください。
また、仕様書がpdfで商品ホームページに公開されているのでそれを読んでみるのもいいかもしれません。
マウスコンピューターおすすめ機種【USB PD対応】
ここではUSB PD対応のマウスコンピューターおすすめノートパソコンをご紹介します。
今回おすすめするのはこちら。
mouse F4-I5U01OB-A 109,800円(税込)~ 公式サイトへ |
パーツ | カスタマイズ構成 |
CPU | インテル® Core™ i5-1240P 12コア / 16スレッド (4 P-cores 8 E-cores) |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
ストレージ | SSD 512GB (NVMe) |
USB PD対応 | あり【左側面 Type-C×1:USB3.1 (10Gbps)】 あり【右側面 Type-C×1:Thunderbolt™ 4】 ※65W以上を出力可能なUSB Power Delivery対応機器からの入力に対応しています。 |
HDMI端子 | あり |
無線ラン | Wi-Fi 6対応 ( IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n 最大2.4Gbps対応 ※連続160MHz帯域 Wi-Fi 6対応機器が必要 ) + Bluetooth 5 内蔵 |
メモリ | 8GB(カスタマイズ時) |
モニター用パネル画素数 | 14型 液晶パネル (ノングレア) 1,920×1,080 (フルHD) |
PC重さ | 約1.37kg |
Office | なし |
価格 | 109,800円(税込み) |
USB PD対応です。CPUもCore i5で普段使いには十分です。
注意点はUSB PDを利用する場合65W以上の出力のある大容量モデルのモバイルバッテリーでしか動作しないという点です。
なおメモリを16GBにカスタマイズすればより高性能なインテル® Iris® Xe グラフィックスが利用できます。
USB PD対応モバイルバッテリー紹介
ここではUSB PD対応のモバイルバッテリーをご紹介します。ノートパソコンの電力消費量が30W程度の機種が多いので、充電しながらパソコンを使うなら、それ以上の電力を供給できたほうが安心です。
また上で解説しましたがマウスコンピューターのUSB PDを機能させるには65W以上の出力のモバイルバッテリーが必要です。
例えば次のようなものです。
ポータブル電源なども手掛けるAnkerの製品です。PSEマークもついていて安心です。海外製のモバイルバッテリーにはPSEマークがないものもあり、このマークがあったほうがより安心して使えます。
電気製品が電気用品安全法に適合していることを示すマークとして用いられています。
パナソニック, 《用語説明》PSE(マーク)とは何か教えてください。
メーカーや輸入業者は適合した製品にPSEマークをつけて販売することを義務付けられています。
Amazonならこちら。
Anker 737 Power Bank 19,990円(税込)~ Amazonで見る |
このAnkerの製品の重さは635g程度です。500mLペットボトルよりちょっと重いかなくらい。24000mAhで後述するUGREENのものより少しバッテリー容量が多いです。その分高出力で高速充電可能です。
他にはこんなのもあります。
アマゾン月間売り上げ数1000件越え(2024年7月22日時点)の人気商品、UGREENのモバイルバッテリーで100W出力まで対応します。上のAnkerよりバッテリー容量は小さいですが安いです。PSEマークもついてます。
重さも420g程度で学校に持っていくならギリギリ我慢できるくらいの重さです。コンセント探しの列に並ばなくていいならこの製品を持ち運ぶのもアリではないでしょうか。
Amazonはこちら。たまにタイムセールで8000円くらいで売っているのでチェックしてみるといいかも。
UGREEN 100W モバイルバッテリー 9,999円(税込)~ Amazonで見る |
ちなみにこの製品の20000mAhというバッテリー容量がどのくらいか、という話ですが、74Wh程度に相当します。
MacBook Air13インチが52.6Whリチウムポリマーバッテリー搭載(参考:Apple, MacBook Air)なので、ノートパソコン一回くらいはバッテリー残量ゼロからフル充電できるくらいですね。
MacBook Airはこのバッテリーで最大15時間のワイヤレスインターネット(参考:Apple, MacBook Air)とあるので、マウスコンピューターのバッテリー持続時間10時間くらいのモデルでもフル充電できるでしょう。
これなら大学とかでノートパソコンがBYODになっていて、自分で用意したパソコンをたくさん講義で使ってバッテリーが足りないときも結構安心ではないでしょうか。
まとめ【マウスコンピューターのUSB PDが動かないなら全部のtype-cコネクタを試す】
今回はマウスコンピューターのUSB PDが充電されないときは慌てずに他のtype-cコネクタをすべて試すとよいという話をしました。
他にそもそもUSB PDとはなにか、Thunderbolt 4コネクタの話や、USB PDおすすめのノートパソコンやモバイルバッテリーをご紹介しました。
USB PDを利用すればノートパソコンをバッテリー駆動で外出先で長く使うことができます。
パソコン購入前にUSB PDについて仕様書などを見てUSB PD対応製品を購入するとノートパソコンを外出時に利用するのがより便利になるでしょう。
USB PDはパソコン、バッテリー、ケーブルすべてがPDに対応していることが必要です。パソコン側のPD入力が何ワット以上なら使えるかも注意しましょう。