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今回はレンタルサーバーのディスク容量を比較してみるという内容です。
WordPressの場合、レンタルサーバーのディスク容量は多ければ多いほど記事をたくさん掲載することができます。
以前はXserverなどの高価でスペックの高いレンタルサーバーが300GB程度で、リトルサーバーなどの格安系レンタルサーバーは50GB程度の容量となっていることが多かったのですが、GMOグループのバリューサーバーが50GBから容量を増やして200GBにするなど、特に格安系で大容量化が進んでいます。
ブログを一つ運営するなら50GBくらいあれば困ることはないのですが、複数サイトを一つの契約で運営したいというときに大容量化はメリットとなります。200GBあればブログを3つ運営していても困らないくらいになりますよね。
今回は格安系レンタルサーバーで起きているディスク容量の大容量化について解説し、各レンタルサーバーのディスク容量を比較してその傾向を見ていこうと思います。
格安系も競争が激しくなってるね
GMOデジロックの格安系サーバー、ディスク容量を増大
今回ディスク容量の増大に踏み切ったのがGMOデジロック系のレンタルサーバーです。GMOデジロックではCORESERVER(コアサーバー)、バリューサーバー、XREAという3ブランドのレンタルサーバーを展開していますが、これらの有料プランの最低ディスク容量が200GBに増大・統一されました。バリューサーバーのまるっとプランは特殊なので候補から外しています。
これまではリトルサーバーのリトルプランが60GBでバリューサーバーもこの領域で50GBで展開していました。この競争ではスターサーバーがライトプランで160GBと頭一つ抜けていました。
ところがGMOデジロック系のレンタルサーバーが200GBとなり大容量化。競争が激しくなってきています。
そもそもブログ一つにディスク容量はどのくらい必要なのか
現在の当ブログの記事数は147記事です。これに対して使用しているディスク容量が572MBとなっています。つまり記事一つの容量は単純計算で
572/147≒3.9MB
程度となります。以前の計算では108記事で181MBとしていましたが増えた印象です(安いレンタルサーバーはどこ?【14社まとめ】)。
これはサイト高速化のためにキャッシュ系のプラグインを入れたこと、画像系のプラグインを入れたので、アップロードファイル以外に圧縮された画像ファイルが増えたことが要因だろうと思います。
これをもとに計算し直すと、50GBの容量では
50000/3.9≒12821記事
となります。1記事当たりのファイル容量が増えても1万記事以上は書けそうですね。この計算では50GBでブログ3つを運営しても一つのブログで3000記事程度は書けそうです。
ということで依然として50GBくらいあれば足りるというのは現実的な仮定と考えます。
格安系レンタルサーバーのディスク容量比較
各レンタルサーバーのディスク容量と料金をまとめました。月額は12か月払いを12で割って算出しています。
200GB以上のプランが一気に増えた印象です。
なぜディスク容量を増やしたのか
複数ブログを一つのプランで安く運営したいという需要に応えるため?ではなさそう
最近はアフィリエイト目的で、サイトの専門性を高めて検索順位を上げるために特化ブログを構築する場合が多く、複数テーマのブログを書こうと思うとそれに応じて複数のブログを運営する機会も増えることが予想されます。そうした需要に応えるためにたくさんの記事を保存できるようにしたというのがまず思いつきます。
基本的にWordPressブログ一つにMySQLが一つ必要になります。この個数でどのくらいのブログを同時に一つのプランで運営できるかが決まります。下の表ではラッコサーバーが無制限になっていますが、このプランはドメイン数が一つだけなので、ブログは一つしか運営できません。
ディスク容量が増大しても複数ブログが運営できるのは上の表では全体の50%にとどまっています。複数ブログを運営したいなら上位プランにしてね、というレンタルサーバーも多いです。複数ブログを一つのプランで運営する人向けの安いプランはありますが、全体がその方向に向かっているわけではないようです。
ディスク容量増大によるサーバーの機能拡張は低コスト?でもないみたい
例えばラッコサーバーのRK1プランのメモリ割り当ては一つのプランで2GBとなっています。(料金プラン)
またラッコサーバーのサーバー1つのメモリ容量は384GBとなっています。(仕様)
つまり一つのサーバーに収容できる人数はRK1プランなら192人と単純計算できます。
それほど単純ではないでしょうけど、おおよその目安として192人という数値を使います。
192人のサーバーにそれぞれ200GBのディスク容量を割り当てると38.4TBのディスク容量となります。
384GBのメモリと38.4TBのSSDはどちらが安いでしょうか?
メモリの価格から考えてみましょう。
例えばAmazonのメモリ32GBの価格は9,273円となります。(CORSAIR DDR4-3200MHz デスクトップPC用 メモリ VENGEANCE LPX シリーズ 32GB [16GB×2枚] CMK32GX4M2E3200C16)
384GB必要と考えると
(384/32)×9273=111276.0
約11万円となります。
次にSSD38.4TBの価格を考えます。
同じようにAmazonのNVMeSSDの価格は1TBで9,713円となります。(Western Digital ウエスタンデジタル 内蔵SSD 1TB WD Blue SN580 (読取り最大 4,150MB/秒) M.2-2280 NVMe WDS100T3B0E-EC 【国内正規代理店品】)
38.4TBでは
9713×38.4=372979.2
約37万円となります。
SSDを増やす方が安いとはなりませんね。
顧客にアピールしやすいから…かも
例えばメモリ割り当てを2GBから4GBにしました、と言われるのと、SSDを50GBから200GBにしました、というのはどちらの方がうれしいでしょうか。
2GBでも普通に運営できているのだから、200GBになったほうがうれしいような気がします。またCPUが1つ増えます、よりもSSD容量が4倍に増えます、のほうがうれしいでしょう。SSDはユーザーが日常的に使うパソコンにも使われていて、容量が多い方がうれしい、というのがイメージしやすいです。
実際大手のレンタルサーバーはSSDが300GBか400GBからのプランが多く、300GBから400GBというのは個人のWordPress運営のスタンダードになっています。月額1000円程度のプランは300GBから400GBのディスク容量で利用できる場合が多いです。
レンタルサーバー | プラン | ディスク容量 |
エックスサーバー | スタンダード | 300GB |
ConoHa WING | ベーシック | 300GB |
【ABLENETレンタルサーバー】 | ライト | 300GB |
さくらのレンタルサーバ | スタンダード | 300GB |
ロリポップ! | ハイスピード | 400GB |
ラッコサーバー | RK2 | 400GB |
こうした状況では、格安系のレンタルサーバーが50GB程度と言われると、やっぱり容量が少ないな、という印象を受けるのは避けられません。
ところが容量200GBです、となると、大手よりもやや少ないけど50GBよりは多いなと感じるかもしれませんね。メモリやCPUを最新にします、よりはSSDに今よりもっと保存できます、の方が顧客に届きやすいです。
こうした計算をしてSSD容量増大に舵を切ったのではないでしょうか。
まとめ
今回は各レンタルサーバーのディスク容量について、特に格安系でディスク容量の増大化が起きているという話をしました。
なぜこの傾向が見られるのか考察しましたが、はっきりした理由は見つかりませんでした。推測するならユーザーにアピールしやすい項目だから、となります。
レンタルサーバーを選ぶときにディスク容量は一つの比較対象です。ディスク容量に着目してレンタルサーバーを選ぶというのも一つのやり方ですね。しかしユーザーに割り当てられるCPUやメモリの量、Webサーバーの種類なども大事だったりします。様々な項目を比較して快適にWordPressが運営できるよう頑張りましょう。
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