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今回は大学でパソコンを使っているときにノートパソコンのバッテリーが持たないという話題に関する内容です。
大学で必要なバッテリー持続時間は「15時間」!
最近は大学に自分で購入したノートパソコンを持ち込むBYODという仕組みが浸透してきています。
ここで東京大学のBYOD用ノートパソコンの推奨仕様を再掲します。
パーツ | 推奨グレード |
CPU | Intel Core i5 相当または Apple M2 相当以上 |
OS | Windows または macOS の最新バージョン (Windows 11 または macOS 14) |
ストレージ | HDD 512GB または SSD 256GB 以上 |
ネットワーク | 無線LAN Wi-Fi 5 以上対応 (IEEE802.11ac 以上対応) |
メモリ | 8GB 以上 |
モニター用パネル画素数 | 1,920×1,080以上の画素数 |
ディスプレイ | 11 インチ以上 |
入力装置 | 物理キーボード (脱着式・分離型でも可) |
バッテリー駆動時間 (カタログ上の記載) | 15 時間以上 |
外部インターフェース | ヘッドホンおよびマイクが利用できること、カメラが使用できること |
自宅で必要なデータ通信 | 通信速度 1Mbps以上、通信量50GB/月以上 |
注目すべきはバッテリー駆動時間です。なんと15時間!
一般向けのノートパソコンは長くても10時間程度です。普通のパソコンを買っていてはなかなか15時間をクリアするパソコンはありません。あったとしても高額です。
さらにバッテリー駆動時間をクリアするパソコンは種類が少ないので、必然的に選べるパソコンが限られ、見た目や性能で妥協する必要が出てきます。まず第一にバッテリーをクリアする必要があるからです。
ところでBYODの基準は大学ごとに違います。今度は関西大学のBYOD基準です。
形状 | ノート型 PC やタブレット型 PC など、持ち運びが可能であること |
重量 | 軽量かつ薄型であること。 毎日持ち運ぶのであれば、1.3kg 以下をお勧めします |
無線 LAN | IEEE 802.11 a/g/n/ac/ax のいずれかに対応 |
キーボード | レポート作成などを考えれば、ハードウェアキーボード(物理的なキーボード)が利用可能であること。着脱式や外付けのキーボードでも可 |
バッテリ駆動時間 | カタログ値 10 時間以上 |
OS(オペレーティングシステム) | Microsoft Windows 10 以降 もしくは macOS (最新版または最新版にアップデート可能であること) |
CPU | クアッドコア 2 GHz 以上 (第 11 世代以上 Intel i3/i5/i7 または AMD 同等) もしくはApple M1/M2 チップ |
メモリ | 8 GB 以上 |
内蔵記憶装置 | SSD(ソリッドステートドライブ)または HDD(ハードディスクドライブ) 256 GB 以上。SSD は HDD と比べて価格は高めですが、高速で消費電力が低く耐久性に優れるためお勧めします |
カメラ・マイク | カメラ、マイクを利用できること |
バッテリー駆動時間が10時間に緩和されています。
これなら一般向けの幅広いパソコンからお気に入りのパソコンを選べますね。
ところが、東京大学で15時間必要とありました。
つまり関西大学のバッテリー駆動時間の基準はより学生のノートパソコンの調達を容易にするという方針で作られている、とも取れます。
バッテリーは長く持つほうがいいのは揺るぎない事実です。
東京大学は「一日中様々な講義でパソコンを使っても耐えられる」現実的な「ガチ」の基準とも考えられます。
つまり本当にノートパソコンを一日中大学で使おうとすると15時間持つようなバッテリーが必要だということです。
入手しやすいからといってバッテリー駆動時間10時間程度のパソコンを大学で使っていると「ノートパソコンのバッテリーが持たない!」となるわけです。
じゃあ見た目と性能を妥協してバッテリーにすべて振り切る?
バッテリーが長時間持つ機種を買えばいいわけですが、機種が限られているので優先順位をバッテリーにすべて振り切って、見た目と性能を妥協すればよい、とはなりませんよね。
講義で学生みんなに見られるノートパソコンです。見た目も大事です。
また長時間駆動パソコンに搭載されているCPUはノートパソコン向けのCPUの中でも消費電力が抑えられる代わりに処理能力が低い場合が多いです。
例えばマウスコンピューターの法人向けモデルでバッテリー駆動時間約23.5時間のMousePro G4-I5U01BK-Aという機種のCPUはインテル® Core™ i5-1235U プロセッサーで、10 Cores (2 P-cores 8 E-cores)コア / 12スレッドです。
これに対して一般向けのモデルでバッテリー駆動時間約10時間のmouse F4-I5U01OB-Aという機種のCPUはインテル® Core™ i5-1240P プロセッサー12 Cores (4 P-cores 8 E-cores)コア / 16スレッド / 1.70GHz(P-cores)となっています。
同じCore i5でも片方は1235U、もう片方は1240P。
この差は何なのでしょうか。
違いは「Pコアの数」です。
PコアとEコアの解説は次の記事で行いました。
要するにPコアは性能が高い分消費電力が高く、Eコアは性能がそこそこの分消費電力が低いのです。
そして消費電力が低いパソコンにはEコア多めのCore™ i5-1235U、つまり「Uシリーズ」のCPUが搭載され、重い複雑な処理の頻繁な実行も想定しているならPコアを増やしたCore™ i5-1240P、つまり「Pシリーズ」のCPUを搭載するという棲み分けがなされています。
大学は学部によってノートパソコンに求められる性能が違います。プログラミングして専用ソフトを頻繁に使うならUシリーズでは非力の場合があります。
するとPシリーズのCPU搭載モデルを使いたいですよね。Pシリーズ搭載のパソコンなら一般向けなのでモデルの色もいくつかある場合が多いです。
この問題はUSB PD(USB Power Delivery)とモバイルバッテリーという組み合わせで解決できます。
USB PDを利用すればマウスコンピューターに限らず、他のメーカーのパソコンでもバッテリー駆動時間で足切りしていた見た目のよい機種が選択肢に入ってきます。
ここからはUSB PDに関して書いていきます。
USB PD(USB Power Delivery)とは
詳細は以下の記事で解説しました。
要するにUSB端子を利用してモバイルバッテリーやポータブル電源などでノートパソコンなどを充電する仕組みです。
これまではUSBの仕様でノートパソコンで消費する電力をまかなうほどの電力をUSBで給電できなかったのですが、USB type-c規格の登場でノートパソコンの消費電力である30W程度の電力をUSBで給電できるようになりました。それがUSB PDという仕組みです。
USB PDを利用するには充電するノートパソコン、充電ケーブル、モバイルバッテリーのすべてがUSB PDに対応している必要があります。
USB PDとモバイルバッテリーを利用すればバッテリー駆動時間は20時間に伸びる!
例えば以下のモバイルバッテリーを利用すればバッテリー駆動時間10時間程度のノートパソコンを一回フル充電できます。PSEマークもついていて安心です。重さは500mLペットボトル一つ分ぐらいです。
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Amazon月間販売数1000件越えの人気のモバイルバッテリーです(2024年7月22日時点)。たまにタイムセールで8000円くらいで売っているのでチェックしてみるといいかも。
このモバイルバッテリーを利用すれば、10時間の駆動時間を2倍に延長できるので、単純計算で20時間ノートパソコンを駆動できます。
またマウスコンピューターのバッテリー駆動時間約23.5時間のMousePro G4-I5U01BK-Aの価格は164,890円(税込み)からですが、バッテリー駆動時間約10時間のmouse F4-I5U01OB-Aの価格は109,800円(税込み)からとなっています。差額は約5万5千円程度です。
つまりバッテリー10時間程度のモデルと約1万円のモバイルバッテリーを利用しても、長時間駆動モデルとの差額はいまだ4万5千円程度あります。
USB PD対応モバイルバッテリーを利用すれば大学で使うパソコンに以下の恩恵があります。
- CPUが高性能なモデルを買える
- ノートパソコンの見た目を考慮した幅広いラインナップからパソコンを選べる
- 長時間バッテリー駆動モデルを購入するより安く長時間の駆動が可能になる
一例として私がメインでノートパソコンを調達しているマウスコンピューターなら定期セールを実施しているので、そこから製品ページを閲覧して、仕様を見れば、USB PD対応機種ならUSB端子の欄に「USB PD入出力に対応」などと記載されています。
注意点としては、USB PDを利用できるモバイルバッテリーは出力が65W以上必要などの制約がある場合があります。
例えばマウスコンピューターのUSB PD対応モバイルバッテリーは65W出力からとなっています。
この場合ノートパソコンがUSB PD対応可能で、ケーブルも65W以上のUSB PD対応製品で、モバイルバッテリーの出力が65W以上でUSB PD対応のもの、すべてをそろえないとUSB PDが利用できません。
なおたまにThunderbolt 4コネクタにUSB PD対応とある時がありますが、Thunderbolt 4はtype-c規格の最上位の規格で下位互換があるので、USB PDに対応しているモバイルバッテリーならThunderbolt 4対応でなくてもよいです。
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なおより長時間バッテリー駆動させたいならより高容量のモバイルバッテリーを利用すればよいです。以下のAnkerのモバイルバッテリーなら上のバッテリーより容量が多く、長時間パソコンが使えます。
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UGREENのモバイルバッテリーは20000mAhでしたが、こちらのAnker製なら24000mAhとバッテリー容量が伸びています。その分高いですが、充電速度も速くバッテリー容量も多く、重さも635g程度なので、資金に余裕があればこういうのもいいかもしれませんね。
まとめ【USB PDを利用すれば大学でパソコンの充電が持たない問題が解決する】
今回は大学でパソコンの充電が持たないという問題に対してUSB PDを利用してみてはいかがでしょうか、という提案を行いました。
USB PDを利用すればバッテリー駆動時間10時間程度のパソコンが20時間程度の駆動時間に伸びます。東京大学の基準もクリアできそうですね。
もちろん東京大学くらいの基準のBYOD方針ならパソコン搭載のバッテリーが15時間程度のものを選択する必要があるでしょうけど、BYOD方針が緩めで、10時間程度のパソコンでもOKな大学で、充電が足りないというお悩みがあるなら、USB PD対応のパソコンとモバイルバッテリーの組み合わせで解決するかもしれません。
USB PDが使えれば便利だね