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さくらのレンタルサーバとは【会社概要やサービス内容】

さくらのレンタルサーバ

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さくらのレンタルサーバは国内シェア第3位のレンタルサーバーで、東証プライム上場企業のさくらインターネットが運営するレンタルサーバーです。

高速・安定・無料SSL付!月額425円からWordPressが使えるさくらのレンタルサーバ

有名ゆえに、さくらのレンタルサーバという名前をどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。

とはいえレンタルサーバーをいざ選ぼうとなると「さくらのレンタルサーバって何?」という疑問も出てくると思います。

こうした疑問が解決するようにこの記事ではさくらのレンタルサーバの概要やサービス内容などについてご紹介していきます。

ちなみに私はさくらのレンタルサーバのスタンダードプランで現在2つほどブログを運営しています。

特に不便はありません。月1000PVにもなっていないブログですが、毎月小銭が入ってきます。

さくらのレンタルサーバ スタンダード

さくらのレンタルサーバの運営会社

さくらのレンタルサーバの運営会社は東証プライム上場企業のさくらインターネット株式会社です。

さくらインターネット

創業は1996年12月23日、設立は1999年8月17日となっています。さくらのレンタルサーバは2004年からサービスを開始しています。

最近は政府クラウドへ応募するなどで話題を集めています。こちらはAI向けですが、共用サーバーであるさくらのレンタルサーバなどのサービスも展開しています。会社のビジョンでは次のように述べられています。

強い熱量を持って挑戦するすべての人たちが、自分のやりたいことを叶えられるような社会をインターネットとともにつくる。それが、さくらインターネットの目指す姿です。

さくらインターネット, ビジョン, 閲覧日2023-10-20.

インターネット関連に幅広くサービスを提供しているようです。その関係でクラウドでAIという目標も立ったのでしょう。

さくらインターネットのサービス

さくらのレンタルサーバの他にもさくらインターネットでは様々なサービスを展開しています。

クラウドコンピューティングサービスの分野で展開しているサービスは次のようになります。

  • さくらのクラウド:簡単に言うと国内版AWS(Amazon Web Services)
  • さくらのVPS:(VPSとはVirtual Private Serverのこと)レンタルサーバ—だがOSやソフトウェアを自由に設定可能
  • さくらのレンタルサーバ:共用サーバー。WordPressなどをするならこれ
  • さくらの専用サーバPHY:物理サーバーを占有して使える
  • 高火力:AIなどで使えるGPUサーバー

VPSにWordPressなどをインストールすることもできますが、サーバー関係の深い知識が必要になるので通常は共用サーバーであるさくらのレンタルサーバを使うことになります。

さくらのレンタルサーバの特徴

国内シェアは第3位

さくらのレンタルサーバの国内シェアは第3位となっています。以下は国内のレンタルサーバーのトップ3のシェアです。

レンタルサーバーシェア
エックスサーバー14.68%
ロリポップ!14.15%
さくらのレンタルサーバ13.56%
hostadvice., 2023の日本でのウェブホスティングのマーケットシェア.

さくらのレンタルサーバは国内シェア第3位の大手レンタルサーバーとなります。大手ゆえに安定してサービスを提供できる地盤があります。

●レンタルサーバーの大手はどこ?

さくらのレンタルサーバのプラン内容

さくらのレンタルサーバのプラン内容は次のようになります。

プランライトスタンダードプレミアム
WAF
IDS・IPS×××
月額165円550円1,430円
ディスク容量100GB300GB400GB
ストレージタイプSSDSSDSSD
転送量上限無制限無制限無制限
独自ドメイン20個200個300個
データベースなしMySQL 50個MySQL 100個
http/2
無料独自SSL Let’s Encrypt
バックアップなし8日※8日※
WebサーバーApacheApacheApache
リバースプロキシNginxNginxNginx
.htaccess
モジュール版PHP×
サポートチャット、メール、電話(コールバック予約)チャット、メール、電話(コールバック予約)チャット、メール、電話(コールバック予約)
※バックアップ&ステージング機能を利用する

●レンタルサーバーの仕様の見方について

広く浅くさくらのレンタルサーバについて解説すると、料金相場は低・中・高の「中」程度の料金です。特にスタンダードプランのコスパがよいです。

さくらのレンタルサーバ スタンダード

また月400円程度の価格帯で複数WordPressが運営可能でWAFまで付いてくるサーバーはほとんどありません。

サーバーにApache採用なので大量同時アクセスは若干不安ですが、月数十万PVの超大型ブログには届かないような個人の小規模なWordPressブログを一つのプランで複数運営するならコスパは良いでしょう。

簡単インストール

次の3つの簡単インストールに対応しています。

  • WordPress:ブログと言ったらこれ
  • EC-CUBE:オンラインショップを簡単に作れるサービス
  • concrete5:デザインに凝ったホームページなどを作りやすい

WordPressなどはコントロールパネルから簡単にインストールできます。

モジュール版PHPでWordPress高速化

サーバーがApacheなのでモジュール版PHPが使えます。

WordPressはPHPというプログラミング言語で動かすのですが、この動かし方の一つにモジュール版というのがあります。

モジュール版はサーバー内で直接PHPを実行するので高速に動作します。モジュール版と比較されるのがCGI版で、これはサーバーとは違うところでPHPを実行します。プロセスが分割されるのでCGI版はモジュール版より動作が遅くなります。

コンテンツブースト

コンテンツブースト機能でサイトの表示を高速化できます。

主な中身はサイトの動的ページをキャッシュしてオリジンサーバーとは別のサーバーに配置する機能です。

以下はオリジンサーバーとリバースプロキシサーバーを使ったファイルキャッシュの仕組みです。さくらのレンタルサーバで実際にリバースプロキシサーバーにキャッシュを置いているか、キャッシュを置くサーバーにNginxを使っているかは不明ですが、構造は下の図と同じです。

WordPressというのは記事を書いたらそれがそのままホームページになって、レンタルサーバーに保存されていくわけではありません。

記事の本文データや画像データは別々に保存され、それをユーザーがアクセスするたびに記事の形(HTML)に構築してそれを配信しています。それをしているのがオリジンサーバーです。

つまりアクセスがあるたびにデータを基にページを作る労力が必要になります。これが動的ページの仕組みです。

ページをキャッシュするというのはあらかじめ動的ページを作っておいて、完成版のページを配信用サーバーに保存しておいて、アクセスがあったらその完成版ページを配信します。

すると動的ページをアクセスごとにいちいち作る手間が省略され高速にページが表示できることになります。

さくらのレンタルサーバではコンテンツブーストという仕組みでこの処理を実行します。ただしライトプランとスタンダードプランは有料オプションです。

バックアップ&ステージング

要するに自動バックアップの仕組みです。他のレンタルサーバーでは特に設定せずにバックアップを取ってくれますが、さくらのレンタルサーバでは自分で設定しないと利用できません。

スタンダードプラン以上で利用できます。

●デフォでは無効状態のさくらのレンタルサーバのバックアップを有効化

Webフォント

モリサワが提供するWebフォント、全33書体を無料で導入できます。

スタンダードプラン以上で利用可能です。

さくらのレンタルサーバ スタンダード

Webフォントというのはサーバー上にアップロードされたフォントデータをアクセスしてきたユーザーが読みこんでWebページを表示する仕組みです。

通常のWebサイトの文字というのは閲覧するPCにインストールされているフォントの中から、サイトが指定したフォントを表示する仕組みとなっています。つまり閲覧するPCにインストールされたフォントしか利用できません。

Webフォントならフォントデータは閲覧用PC以外の場所からサイトを表示するときだけダウンロードするので、閲覧するPCに依存せずに表示させたいフォントを利用することができます。

さくらのレンタルサーバではモリサワのフォントが使えます。ライトプランは利用不可、スタンダードとプレミアムは月7.5万PVまで、それ以外のビジネスプランなどでは上限なしで利用可能です。

複数ユーザー管理

ドメインごとに管理アカウントの作成、受信するメールアドレスの制御などができます。

個人向けのライト、スタンダード、プラミアムプランでは利用できません。法人利用のビジネス、ビジネスプロ、マネージドサーバで利用可能です。

無料SSL

今ではほとんどのレンタルサーバーで無料SSLは利用可能です。当然さくらのレンタルサーバでも無料SSLを利用可能です。

SSLというのはサイトの所有者かどうか確認する仕組みです。主になりすましなどのサイバー攻撃を防ぐ目的で利用されます。

サイトアドレスが「https」から始まるURLになる仕組みです。

●無料独自SSL対応のレンタルサーバー【SSLの基本から解説】

その他のサービス【さくらのドメイン】

さくらのレンタルサーバではさくらのドメインというサービスも展開しています。

こちらはドメイン取得サービスとなっており、「.com」や「co.jp」などを取得できます。

料金は少しお高いです。

●独自ドメインはどこで取得するのがおすすめ?11社を解説

ではなぜ料金の高いさくらのドメインというサービスが存在するのでしょうか?

推測ですが、さくらインターネットという信頼感をドメイン管理にも与えたいからではないかと思われます。

さくらインターネットは東証プライム上場の巨大IT企業です。しかも他のIT企業に比べてサーバーやネットワークに強い企業です。

他のレンタルサーバー提供企業でもドメイン取得や更新などのドメイン管理はできますが、経営体力がなくなるとドメイン管理サービスの停止という事態はあり得ます。しかしながらさくらインターネットという上場企業なら経営体力は相当なものなので、ドメイン管理サービスの停止のリスクは他の企業より低いでしょう。

安いドメイン管理サービス提供会社がサービス停止になると、ドメインを違う会社に移管する必要が出てきます。すると結構大変な手続きを踏まなければなりませんし、期間もかかります。

ボタン一つで違う会社に簡単にお引越しとはいかないのがドメインの難しいところなのです。

最近ではGoogleが提供していたサービスのGoogleドメインがサービス停止になりました。Googleにとってはドメイン管理サービスは本気の柱となるサービスではなかったのでしょう。

ならば初めから多少お高くても信用のあるネットワーク特化の大手の会社でドメインを管理しておいたほうがよい、というのも一つの考え方です。さくらのドメインが存在するのはそういう理由もあると考えられます。

まとめ【大手が運営する機能そこそこのレンタルサーバー】

さくらのレンタルサーバは大手が運営しているという信頼感を備えた、機能がそこそこ充実しているレンタルサーバーです。

そこそこの価格でWAFや自動バックアップなどを備えています。

サイト高速化のコンテンツブースト機能やモジュール版PHPなども利用可能です。

さくらのドメインなどのドメイン管理サービスも運営しています。サービス終了でドメイン移管などの手間を被りたくないなら、さくらのドメインにするのも一つの考え方でしょう。

高速・安定・無料SSL付!月額425円からWordPressが使えるさくらのレンタルサーバ

なんとなくさくらのレンタルサーバのイメージがつかめたら幸いです