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楽天モバイルの電波は届く?仕組みとエリアと企業戦略

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今回は楽天モバイルの電波に関する解説です。

目次

楽天モバイルの電波は実際どうなの?

楽天モバイルの電波に関しては結論から言うと「田舎でも高速ではないけど割とつながる」という感じです。

プラチナバンド対応になった

私は以前(数年前)楽天のポケットWi-Fiを契約しました。

提供エリアに入っていたので行けるかなと思ってウェブで申し込んだんです。

ただ残念ながら屋内にポケットWi-Fiのルーターを持ってくると「圏外」となってしまい、ローミングのau回線に繋がって、数ギガ通信量を使ったあたりでローミングの上限に達して使えなくなりました。

まずこの現象の原因が「楽天に割り当てられた電波の周波数が悪い」ということだったのだろうと思います。

楽天の電波の周波数をまとめておきます。

名称周波数備考
バンド31.7GHz帯4G
バンド28700MHz帯4G
バンドn773.7GHz帯5G
バンドn25728GHz帯5G

モバイル回線の電波の周波数はその高低によって繋がりやすさが違います。

ここで電波の基本的な性質を挙げておきます。

  • 周波数が高いと障害物に吸収されて室内や障害物の裏などに届きにくくなる
  • 周波数が高いと多くの情報を送れる

楽天モバイルが主に展開しているのがバンド3とバンド28です。

バンド28はプラチナバンドと呼ばれ、周波数が低いので障害物の影響を受けにくく、「繋がりやすさ」に直結します。

楽天モバイルは2023年にドコモなどが所有していたプラチナバンドからある程度の帯域幅を分割譲渡されプラチナバンドが割り当てられました。

私が以前契約したときはプラチナバンド未取得だったので障害物の影響を受けやすいバンド3のみの運用で繋がらなかったと考えられます。

また5Gの電波は割り当てられているのだから、これから主流になる5Gに注力すればいいのではないかと思うかもしれませんが、5Gの電波は繋がりにくいと言われていたバンド3よりさらに周波数が高いので簡単には繋がりやすさを改善できません。

繋がりにくさは基地局の増設などで改善するしかなく、繋がりにくい周波数帯の電波を利用しようとするとそれだけ多くの基地局を建てる必要があります。

つまり周波数が高いバンド3でさえ大変なのにそれより周波数の高い5G用の基地局を建てるとそれ以上の大変なコストになってしまうのです。

当面はバンド3とバンド28を組み合わせて4G中心で行くんだろうと思います。

人口カバー率は99.9%に向上している

現在の楽天モバイルの人口カバー率は99.9%に達しています。

参考:楽天モバイル, Rakuten最強プラン(料金プラン)

相当基地局を建てたことが予想されます。

私の親戚の田舎でもカバーされていました。以前は楽天モバイルとは別の回線のポケットWi-FiのWiMAXの電波が届いていなくて見放された地域と思っていたのですが、楽天モバイルの圏内になった模様です。まあ4Gではありますが。

 

提供エリアをサイトで確認したところ、パートナー回線(au)ではなく、楽天 4G LTEでの提供だったので基地局が全国津々浦々にかなり設置されてきている印象です。

4Gでどのくらい速度が出るのか

通信速度に関しては過去に特集しました。

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  • 4G※1:受信時24Mbps~88Mbps/送信時6Mbps~14Mbps
  • 5G※2:下り66.4Mbps〜157.7Mbps/上り13.4Mbps〜41.3Mbs

※1:ドコモ, PREMIUM 4G

※2:ICT総研, 2023年7月 山手線5Gおよび4G通信速度実測調査, 楽天モバイルのデータを除外して掲載

大学のオンライン授業などの要件になっている通信速度が10Mbpsくらいなので、4G回線でもなんとかなると思われます。

平均ダウンロード速度: 179.02Mbps

平均アップロード速度: 37.95Mbps

みんなのネット回線速度(みんそく), 楽天モバイル(キャリア)の通信速度レポート

時間帯や地域によって違いうと思いますが、平均的には十分な速度が得られていそうですね。

ただ注意が必要なのが大都市ではない場合はこの速度は出ないという話です。

平均ダウンロード速度: 30.77Mbps

平均アップロード速度: 16.19Mbps

みんなのネット回線速度(みんそく), 甲府市の楽天モバイル(キャリア)の通信速度レポート

私の住んでいる地域もこんなもんでした。10Mbps以上は普通に出るけど5Gには敵わないくらい。

4Gの目安通信速度が担保されているくらいの性能です。

プラチナバンドの獲得で基地局設置も効率的になると思われる

上で述べたように周波数の高い電波を利用する場合繋がりにくくなるため基地局を多めに設置しないといけません。

だからバンド3の1.7GHz帯ではあまりカバー率が伸びませんでした。

しかしプラチナバンドが手に入ったので一つの基地局でまかなえるエリアが拡大します。電波がバンド3のときより「遠く」に「遮蔽物があっても届く」からです。

見通せる環境下では、周波数が2倍になると、電波の到達距離は半分に落ちます。

スタッフ株式会社, 『電波の到達距離/見通し距離』について

すると1.7GHz帯の基地局より少ない数の基地局で足りる可能性が高く、本格的に全国に基地局を展開してもなんとか採算がとれるくらいの基地局数で収まる算段がついてきたのではないかと思います。

今後エリアカバー率はどんどん拡大していくと予想されます。

楽天の戦略

基本的に5Gの整備では他社を追い越せないから4G主体で料金体系で勝負するという戦略を続けると思います。

  • 税込1,078円 3GBまで
  • 税込2,178円 20GBまで
  • 税込3,278円 20GB以上

参考:楽天モバイル, Rakuten最強プラン(料金プラン)

4Gで良いなら使い放題の回線においては「最安値」クラスの料金体系となっています。マンションタイプの1ギガの速度の光回線より安いです。

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ただし実際のところ上で挙げた私の親戚が住む田舎ではドコモの5Gがもう提供されています。

田舎なのでいつまでも4Gのままなのかなと思っていましたが、さすがドコモといった感じです。

このようにただでさえ基地局が4G以上に必要な5G基地局を、4Gのエリアでさえやっとある水準以上にできたばかりの楽天モバイルがたくさん設置するのはすぐには無理でしょう。

実際楽天は5Gはゆっくり展開して、それ以外の「繋がりやすさ」に舵を切って優位性を持とうとしています。

楽天モバイル株式会社(以下「楽天モバイル」)は、米AST SpaceMobile(以下「AST」)と共同で、衛星と携帯電話の直接通信によるモバイル・ブロードバンド通信サービスを日本国内で2026年内に提供を目指す計画を発表しました。

楽天モバイル, 楽天モバイル、AST SpaceMobileとの衛星と携帯の直接通信による国内サービスを2026年内に提供を目指す計画を発表

衛生と直接通信できれば本当の山間部や海上でも簡単に通信できるようになるので、基地局で繋がりやすさを出さなくてもなんとかなる可能性が高いです。実際現在でもネットが繋がらない山間部や海上の船舶でスターリンクで衛生インターネットを導入するなんて話はよく聞きます。

これと似たようなことが楽天モバイルで可能になるなら、プレミアム価格で提供してもスターリンクなどより低い料金なら使う人はいるでしょう。

おそらく多方面戦略で「繋がりやすさ」をカバーしつつそこそこの通信速度の4Gを用いた低価格で顧客を誘導するような感じになっていくのではないかと思います。

実際4G程度の通信速度でも不便は少ないですしね。

まとめ【楽天モバイルの電波は最近は繋がりやすくなっている】

今回は楽天モバイルの電波について解説しました。

速度は当分4Gくらいで提供されることが多いと思われますが、繋がりやすさに関してはプラチナバンドや衛星通信で他社と遜色ないくらいにはなると思います。

今後を期待しましょう。

プラチナバンドが手に入ったので繋がりやすさは改善されているようです

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