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今回はWiMAXの5G対応ホームルーターが遅いというときの原因と対策について解説します。
WiMAXの最新の契約で主流なのが「WiMAX +5G ギガ放題プラスS」です。
次に4Gと5Gの通信速度の目安をお示しします。
※1:ドコモ, PREMIUM 4G
※2:ドコモ, iPhone(5G)通信・エリア
au 4G LTE/ WiMAX 2+は4G回線なので、5Gの速度は出ません。
このことから以下のような状況が考えられます。
5Gには速い5Gと遅い5Gがあります。5Gの理論最大速度は20Gbps程度となっています。
理論上の最高速度は、データを受信する速度(ダウンロード)が20Gbps、送信する速度(アップロード)が10Gbpsです。
イオンモバイル, 5G通信速度はどれくらい?5Gで実現できることや注意点を確認しよう
しかし以下の要素などが絡んで理論値付近の通信速度が出ません。
5Gの電波には3種類あります。
Sub6電波を用いた通信では約6割が下り200Mbps以上の高速通信を実現※。5G(NR化)通信時と比較して下り通信速度が向上。
(1) au, 5Gについてもっと知りたい
基本的に電波の性質は「周波数が上がるほど高速通信が可能だが、その分障害物に吸収されて遠くまで届きにくい」となっていて、日本の各MNO(ドコモ, au, ソフトバンク, 楽天モバイル)の戦略として、既存の電波が活かせるNR化で5Gエリアを増やして、人が集まる駅などの限られたエリアにSub6とミリ波を展開するようになっています。
高速と言われるSub6でさえ200Mbps超え程度なので、4Gよりは速いとはいえ、1ギガの契約の光回線くらいの速度しか普通は出ないと考えて良いでしょう。ましてNR化した5Gでは100〜200Mbps程度の速度が多く(1)、さらに速度は出なくなります。50Mbps程度の速度の場合も結構あります(1)。
なおNR化は4Gの電波を利用しているから遅いのではないかと思われるかもしれませんが、4Gよりは速いです(1)。
またSub6より高速なミリ波は障害物の影響を受けやすくその分たくさん基地局が必要で、コストも膨大にかかるため津々浦々に5Gのミリ波を展開というのは現実的でありません。
エリア展開の現状から基本的に5Gといえども、NR化した5Gが中心なので、50Mbpsから200Mbps程度出ていれば規格通りの速度が出ていると思って良いでしょう。
NSAとはNon Stand Aloneのことで、コア設備は4G設備を活用する方式です。4G設備を活かせるので現在はこれが主流です。
これに対してSAとはStand Aloneのことで、コア設備もすべて5G用の設備を利用します。
NSA、SAともに「高速・大容量」通信が可能ですが、SAのほうが「低遅延」「多接続」というメリットを得られるので今後はSAも展開されていくと思われます。
NSAとNR化は混同しやすいのですが、主な違いはNRは電波の周波数が4Gと同じというだけで、NRの5GをSAに繋ぐこともNSAに繋ぐこともできると言えばなんとなくわかるかと思います。
結局のところ5Gが遅いというときはNSAとSAの違いはそれほどないと思います。どちらも高速です。
電波の性質上5Gが思ったほど速くならないというのはあるのですが、それ以外の要因でホームルーターの5Gが低速になる場合があります。
WiMAXのホームルーターは4G優先モードが存在し、それに設定していると5Gに繋がりません。
優先ネットワークの種類を「4G」から「5G「推奨」」に変更しましょう。(UQ, Speed Wi-Fi HOME 5G L13 User Guide 取扱説明書 詳細版)
スタンダードモードのエリアなら使い放題ですが、プラスエリアモードで30GB以上使うと通信制限になります。
プラスエリアモードで利用していないかエリアなどで確認しましょう。
基本的にホームルーターはスマホなどと同じモバイル回線を利用したサービスなので、その地域の通信を行う端末が増えてエリア全体の通信量が増えると帯域制限がかかる場合があります。
個人でなんとかできることはほぼないので解消されるのを待ちましょう。
4G優先などにモードチェンジすると繋がることもありますが、そっちも混雑しているとやはり帯域制限は解消されません。(UQ, Speed Wi-Fi HOME 5G L13 User Guide 取扱説明書 詳細版)
本体のファームウェアという内部で動くプログラムを更新するとそれまでのバグなどが改善されて通信速度が回復する場合があります。ホームルーターの説明書にファームウェア更新の有無の見方が記載されているのでそちらを確認してください。(UQ, Speed Wi-Fi HOME 5G L13 User Guide 取扱説明書 詳細版)
基地局の故障などで通信障害が発生している場合は通信できない・遅い場合があります。
個人でできることはほぼ無いので解消されるのを待ちましょう。
電子レンジとWi-Fiの電波である2.4GHz帯の電波は干渉します。つまりどちらも2.4GHz帯の電波を利用しているので、電子レンジの強力な電波でWi-Fiが不安定になる場合があります。5GHz帯に繋ぐか、電子レンジとホームルーターを物理的に離しましょう。
電波の受信レベルが低いと速度が低下します。窓の近くなどにホームルーター本体を移動させて電波の受信レベルが上がるか試してみてください。
基本的にルーターに接続する機器が増えれば増えるほど帯域(Mbps)は分割され、一台あたりの速度は低下します。
ルーター接続台数を減らして通信速度が改善されるか試してみてください。
電波は周波数が高いほど高速な通信が可能です。その分障害物に弱くなるのですが、扉2つくらいは通過できるので、もし5GHz帯のネットワーク名がパソコンなどに表示できているなら、2.4GHz帯のWi-Fiのネットワークではなく、5GHz帯のネットワークに繋いでみてください。ネットワーク名が違うのでわかると思います。
上の5GHz帯のネットワークは基本的にWi-Fi5か6(acかax)が使える機器でしか利用できません。
古いパソコンでは利用できない場合があるので確認しましょう。
どうしても5GHz帯を利用したいなら、USB接続できる無線ラン子機を利用するといいでしょう。Wi-Fi5(ac)でもメリットは大きいです。
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今回はWiMAXの5G対応ホームルーターが遅いという内容で原因と対策を解説しました。
電波の種類的にNR化の電波を拾っていて、そもそもあまり速度が出ない場合が多いということや、電波以外の色々な原因について述べました。
今回の記事がWiMAXの5G対応ホームルーターが遅いというときに何かお役にたちましたら幸いに存じます。

Sub6のエリアはすぐには広がらないので5Gの超高速通信というのはまだ道半ばです