エクセル

Android版Excelで「区切り位置指定ウィザード」なしで空白区切りのデータを分割する方法

エクセル

[PR]当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

はじめに

CSVデータの読み込みなどで「区切り位置指定ウィザード」というものを活用することがあります。

カンマや空白で区切られたデータをエクセルのセルに読み込ませるときに便利です。

ところがAndroid版Excelではこのウィザードが見当たりません。

ではいちいちスマホ上のテキストを細かくコピペしないといけないのか、とうんざりしたのですが、Excel関数でなんとかなったのでうれしい!

今回はその方法を紹介します。

※「そろそろスマホ買い替えようかなぁ」と思ったらゲオオンラインストアもチェック。

TEXTSPLIT 関数

これはMicrosoft 365やExcel for the webに実装されている比較的新しい関数なので、古いバージョンのExcelには存在しない可能性がありますが、今回はスマホのテキストデータを「半角空白」記号でセルに分割したいという話なので、この関数が使えます。

この関数はAndroid版エクセルに実装されているようです。実際に入力してみたら動きました。

詳しい使い方はこちら。

——

Microsoft. 「TEXTSPLIT 関数」. https://support.microsoft.com/ja-jp/office/textsplit-%E9%96%A2%E6%95%B0-b1ca414e-4c21-4ca0-b1b7-bdecace8a6e7(参照2022-10-18)

——

複数行を一発で分割してくれる方法はよくわからなかったので、一行を分割して、オートフィルで複数行に対応することにします。

実際の手順

次のようなテキストを分割します。

10月12日 320円 1株

10月13日 324円 1株

10月14日 321円 1株

10月17日 320円 1株

10月18日 326円 1株

これはある日の株式の購入金額とします。

株価は適当ですので実際の金額ではありません。

これをスマホのメモアプリに入力していたとします。

購入金額の平均を求めたいとします。

普通にやると金額だけコピーして、Android版エクセルに一つずつ貼り付けることになりますね。

手作業でスマホの画面で細かいことを繰り返すのは結構大変です。

そこでTEXTSPLIT 関数の出番です。

以下手順です。

1. 元のデータをスマホの長押しで全体コピーします。

2. Android版エクセルのどこかのセルに張り付けます(今回はA8セル)。

3. すると、とりあえず改行だけはされたデータがエクセルに入力されます。

これはPC版エクセルの画像ですがなんとなくイメージはできると思います。

4. A1セルに次のように入力します。

=TEXTSPLIT(A8,” “)

上の3で8行目の値はA8としています。

ちなみに上の数式では「” “」となっていますが、「”,”」にするとカンマでデータを区切れるようです。

するとA1からA3セルまでに分割された値が入ります。

5. オートフィルを、A1セルに対してA5セルまで実行します。

A1セルの右下の四角を下に引っ張ります。

Android版のエクセルでは、データをセル一つ分タップして「フィル」を選択するとオートフィルになります。

これで空白記号でデータが分割できましたね。

スマホでも同様の手順でデータが分割できました。

あ、「円」が入っていて平均にできない…

株価に「円」がついていて、このままでは平均が出せません。

円と数値を分割して、そのテキストデータを数値データにします。

D1セルに次のように入力します。

=TEXTSPLIT(B1,”円”)

これで円記号が消えます。

それをオートフィルでD5セルまで引っ張ります。


このままだと文字列データなので数値データに変換します。

D8セルに次のように入力します。

=VALUE(D1:D5)

これで数値になりました。

あとは普通にAVERAGE関数で平均を求めることができます。

まとめ

今回はAndroid版エクセルで区切り位置指定ウィザードみたいなことを、関数を使って求めてみました。

スマホ内のCSVファイルのようなテキストをセルに入力したい、という方の参考になれば幸いです。